働かざる者が食える国、フィリピン・・・③ [雑記帳]
写真は、ミャンマーでOFWとして働いていた青年が、何かで貢献して表彰された写真らしいです。
らしというのは、ネット上で借りてきた写真なので、敢えて説明は止めておきますわ。
というより、英語で説明が書いてあるのでこれが読めないのですねえ・・・(笑い涙)
このように、OFWは政府関係や色々な機関から、表彰されることが多々あります。
まあ、何かと理由をつけ表彰することに依って、OFWを鼓舞しているのでしょう。
国の経済の基盤を支えているのですから、それくらいは当然ですね。
こういうのをテレビで見ると、確かに英雄っぽく見えますな。
これからの、未来ある少年に、さぞかし夢と希望を持たすことでしょう。
しかし、現実と夢は違いますね。
先日、日本のPPに行きました。
そこで聞いたお話です。
ある女の子の両親は、彼女が幼い頃に別れたそうです。
というより、父親が外に女を作り逐電・・・
その後、残された彼女の母親や兄弟は、言うに言われぬ苦労を重ねたそうです。
良くあるパターンですが、それから十数年が経ちました。
一昨年のこと、彼女が比国に帰国した際に、急に自分たちを捨てた父親に会いたくなりました。
八方手を尽くした結果、ビコールに彼女の父親が存命しているのを突き止めたそうです。
急いで、父親に会いに行く彼女・・・
彼女がそこに辿り着いた時、見たものは悲惨な光景でした。
絵に描いたような、子沢山の貧乏所帯・・・
父親は、僅か1日50ペソの収入しか無い日雇い労働者でした。
写真はイメージです。
少なくとも、6~7人位は住んでいたようですが、1日50ペソでどうやって暮らしていくのでしょうね?
兎に角、父親とその家族は、オンボロ小屋に住み、ボロボロの服を着て生活をしていた訳です。
父親をなじる気持ちで訪れた彼女でしたが、その生活を見て一辺に同情してしまいました。
優しい彼女は、これで商売でもしてと、十数万円を置いていったそうです。
その金額は、彼女の父親にとって、恐らく数年分にあたる収入でしょう。
父親は、涙を流して喜んだそうです。
彼女は、凄く良いことをしたと、満足してそこを去りました。
彼女の不幸は、ここから始まったとも知らずに・・・
数ヶ月後、再び彼女は様子を見に父親のもとを訪れました。
相変わらずのボロ小屋に、父親の姿はありません。
家のものに聞くと、近所で呑んだくれているとのこと・・・
彼女は、父親の姿を探しに出掛けました。
あるサリサリの前に、彼女の父親は居ました。
もう、かなりの泥酔状態です。
店の中の人が出て来て、こう云いました。
『よう、あんたかい、この親父の娘さんっていうのは、あんた、こいつの借金払ってくれるんだろうな?』
彼女は、いきなりそう言われて戸惑いました。
何が何やら、事情が飲み込めなかったからです。
その後、父親の新しい家族から、事情を聞いた彼女は愕然とします。
あの時に渡したお金は、2ヶ月も持たず、全て飲んで使い果たしてしまった。
その後は、『娘が払ってくれるから・・・』と、近所に借金をしまくっていたそうです。
仕方がありません。
取り敢えず、彼女は今までの借金だけは整理しました。
父親の酔いが覚めたところで、彼女は父親に説教を試みますが、金を呉れの一点張りでお話にならな
かったそうです。
あの時に流した父親の涙は、一体何だったのでしょうね?
少しばかりのお金を置いて彼女はマニラまで戻りましたが、それからの父親は、知り合いの携帯を借り
て、何度も金の無心を彼女にしてきました。
お金は送れないと彼女が言うと、凄い剣幕で怒り始める始末です。
彼女はその後、日本に戻って来ました。
携帯の番号は、全て替えました。
幼い頃に自分達を捨てた父親のくせにと、相当後悔したのでしょうね。
もう2度と、父親の顔なんか見たくないそうです。
でも、元を正せば、彼女の行動が不用意なのですな。
何故一度に、父親にとっては大金を渡してしまったのか?
商売をしろといっても、経験のない者には何もアイデアは浮かばないでしょう。
娘にはそう言われたものの、途方に暮れて飲んでいる内に、お金を使い果たしたものと考えられます。
働かなくて飲めるのですから、これほど楽なことはないですね。
困ったら、娘がまた助けてくれる・・・
こう考えても、不思議はないでしょう。
その内に、娘頼みで借金まで拵えて仕舞いました。
仕事もしなくなり、飲んだ挙句、家族にも暴力を働くようになってしまったそうです。
結果、娘は父親の家庭を壊したことになりますね。
お金の使い方、援助のやり方を誤ったようです。
こういうケースは、珍しくもありません。
彼女も、可哀想ですが自分で撒いた種です。
余計な問題を作ってしまった彼女ですが、援助も一歩間違えば、人を地獄に落としかねませんね。
出掛ける時は、ここを押して出掛けましょうね!(爆)
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