フィリピンのフェスタは大嫌いぢゃー(滝涙) [雑記帳]
美川憲一でも、小林幸子でもありませんぞ。(笑)
写真は借り物ですが、まあこういう派手な衣装を着て、踊りを踊るのを楽しむのはまだマシですな。
目の保養にもなるというものです。
昨日は、バクラーランのフェスタでした。
サバンから帰ったばかりだというのに、とんだ地獄が待っていましたわ。
実は、すっかり忘れていたのです。
毎年、このフェスタには悩まされているのですねえ・・・
兎に角、大音量の音、音、音・・・
どたまの神経が、おかしくなりまんでえ~(怒)
私達が住んでいるストリートだけで、5つのテントが設置されました。
もう、揃って競争ですわ!
何処がどれだけ大音量か、競っているに違いあるまいと思わせる程の音が、一度にやって来ました。
今年は、例年にも増して気合が入っていたのか、又格別なサービスでしたね。
丁度、私の家の目の前に、テントが設置されました。
テレビの音???
聞こえるはずも、御座いもはん・・・
家族の会話???
あり得まへんわなあ・・・(泣き)
今、午前2時半ですが、これがついさっきまで続いていました。
今は、大音響は止みましたが、酒盛りは相変わらずあちこちで行われているようです。
当然、うちの前も例外ではありません。
バクラーランのフェスタは、本当に色気もありませんな。
踊りもなく、延々と皆が集って酒盛りをするだけです。
でもこれが、住んでいる住民にはとっても大切なことなんですよ。
フェスタに参加するということは、ほぼ義務といって良いでしょう。
これは、田舎に行けば行くほど顕著になります。
フェスタの多くは、日曜日に行われるとは限りません。
平日なら、会社を休んでまで参加します。
いや、参加せざるを得ないのですね。
下手をすると、村八分になることも珍しくはないですね。
バクラーランではそういうこともありませんが、メトロマニラ郊外や田舎に行くと、一種の掟のようなも
のになっているような気がします。
フィリピンは、地域主義でありバランガイ主義ですね。
遠く歴史を遡れば、大部分のフィリピン人は、マレー半島辺りから、多くの『バランガイ』と呼ばれる船
に乗って来た民族だという説があります。
今の、『バランガイ』という言葉の語源ですが、要するに同じ船の乗組員同士だったのでしょう。
そうなると、少しでも統率が乱れてしまえば、船は沈みかねませんな。
まあ、異端者が一人でも居れば、皆の命に関わるという事です。
共同作業で船が動くわけですから、異端者を忌み嫌うのは当然のことでしょう。
異端者は恐らく、船から突き落とされたでしょうね。
この伝統の精神は、今でも濃厚に受け継がれている気がしますな。
バランガイの中での異端者は、時に重大な制裁を受けます。
牢屋に入れられるだけではなく、バランガイを追放されることもあるでしょう。
日本の江戸時代で言えば、『所払い』でしょうね。
その地域に住むということは、それだけの責任も背負うという事かも知れません。
フェスタをエスケープするということは、その責任を放棄して、異端者になり下がってしまうという恐れ
が、人々の中で、本能的に残っているような気もします。
でもまあバクラーランの住民に限って言えば、酒が飲めれば良いだけでしょうがねえ・・・(苦笑)
眠いから、今日はやけくそで押してたもれ・・・(爆)
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