残酷なお葬式・・・ [雑記帳]
この国の葬儀につきましては、色々な方がブログに書かれていますので、詳細は割愛しますね。
この国で死んだ人は、多くの場合(特に貧困層)、最低一週間は埋めて貰えません。
理由の一つは、地方に親戚が散在しているので、葬儀に間に合わないからという配慮からです。
一方では、葬儀に掛かる費用を捻出する為に、SAKLAという名の葬儀賭博を開催する為ですね。
例え貧乏でも、葬式くらいは上げたいですよね。
もし費用がなければ、それは稼ぐしかありません。
本来、賭博は御法度ですわ。
葬儀の場合の賭博のみ、官はそれを見て見ぬふりするのですな。
まあ、これに目をつけた輩(やから)が居ても、不思議ではないですわ。
ここバクラーランでは、遺体の貸し借りが平気で行われます。(笑)
近くのスクワッターエリア(不法居住民地)で死人でも出ると、業者が飛んで遺体を借り受けに来ます。
そういう不法居住民地で葬儀賭博を行なっても、大したお金になる訳ではありません。
ですから、家族がその遺体を貸すのですわ。
遺体は、その人の名前になることもありますが、偽名を使われることもあるようです。
そして、人通りの多いところで、大っぴらに葬儀賭博開催が開催されますね。
この場合、最低10日、最長2週間位が埋葬までの賭博期間になります。
何故ならば、遺体の家族である、貸元にも割前を支払わなければならないからです。
貸元は、これで葬儀代を工面できるのですから、業者様様なのかも知れませんね。
しかし、遺体も堪ったものではありませんよ。
防腐処理が施されているとはいえ、暑い時期に2週間も放置されると、流石に臭いが凄まじいです。
死人に口なしとはよく言ったものですが、これでは何とも気の毒ですねえ・・・
又、何も関係のなく賭博も好きでない、近所の人間に取っても、これはいい迷惑でしょうな~。
臭いもそうですが、その間道路が遮断されます。
人はともかく、車の通行にも不便をきたしますね。
業者の言い分も表向きは人助けですが、所詮、真実は利益の追求です。
本来、貧困層での葬式は、公であるバランガイが負担する場合が多いのですが、そこに予算が少ない
のが一番の問題でしょう。
年々、公営墓地も経営が行き詰まり、埋葬も制限されるようになってきました。
プライベートの敷地だと、場所にも依りますが、5万から10万ペソくらい費用が掛かります。
これに、棺桶代や埋葬までの来客に出す飲食費を考えると、結構な金額にはなりますよ。
この飲食費などの経費については、後日又記事にしますが、いずれにしても、葬式費用を捻出出来な
ければ、どうにも解決の出来ない問題ですね。
まあ、この国で骨を埋める予定の私にとっては、葬式費用だけは貯めこんで置く必要があるようです。
たらい回しだけは御免なのじゃ~(号泣)
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