フィリピン童話集 『オオカミ少女』 [フィリピン童話]
むかしむかし、フィリピンのある村に、『オオカミ少女』と皆から呼ばれる、少女が住んでいました。
彼女は、何故、『オオカミ少女』と呼ばれたのでしょう?
それは、彼女が村人をからかおうと、毎日のように『狼が来るぅ狼が来るぅ』と叫んでいたからです。
臆病な村人達は、人喰い狼が怖いので、それを聞くと逃げ惑います。
少女は、それが面白くてやめられません。
慌てふためく村人達を見て、少女は手を叩いて喜んでいました。
さて、『オオカミ少女』として村人から嫌われたその少女も、数年先には大人になります。
18歳になった彼女は、仕事をしなくてはなりませんでした。
彼女は、嘘つきの割には、顔は美人です。
美人の嘘つきといえば、職の相場は決まっているでしょう!
彼女は、村外れの街道にある、KTVで働くことになりました。
ここは、天下の往来なので、旅人も沢山入ります。
嘘をつくのが上手い彼女は、瞬く間に古参のババエを抜いて、店内NO1になりました。
男共は、彼女の口からでるデマカセに酔い、貢物を沢山持ってきます。
現金は勿論、宝石や携帯電話、中には車や家をプレゼントする者も現れました。
彼女がその内、村一番の大金持ちになったのは、言うまでも有りません。
村に住む娘たちの間では、彼女は次第に、崇拝の対象になっていきました。
その内に、『うそつき塾』というのを立ち上げましたが、彼女に弟子入りする娘が後を絶ちません。
こうして、彼女は歳を取ると、『うそつき塾』は、プロモーションという名前に変わっていきました。
彼女は、塾生をタレントと称して、次々と日本に送り込みます。
PP(フィリピンパブ)全盛期は、こうやって作られていったのですね。
私も、初めて知りましたわ!(爆)
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たまに続く・・・