フィリピン移住を考える・・・その⑧ 『生活編その2 居住環境』 [移住]
居住環境と書きましたが、誠に勝手ながらアパートに限定させて頂きます。
何故ならば、私がそれ以外のコンドミニアムや大邸宅などに、住んだことが無いからですわ。(涙)
15年も比国にいて、まだ自分の持ち家も無いのかと思われるでしょうが、無いものは無いのですよ。
さて、その甲斐性なしの私が、これから、比国でのアパート探しの奥義を伝授しましょうね。(笑)
移住を考えられるお積りなら、奥様の実家からはなるべく離れましょう。
その理由ですが、実家が近いと、親兄弟親戚一同様がたびたびお越しになられます。
お越しになられるのは誠に結構なのですが、その都度に食物や物がなくなるのには閉口します。
プライベートの空間や、時間も奪われてしまうことも少なくはありません。
これが平気なお方は、いっそのこと実家で同居致しましょう。
思い切り、フィリピン流の生活が味わえますよ。(笑)
実は、私も3ヶ月くらい実家にお世話になったことがあります。
前妻の時でしたが、いやあ、実に香ばしかったですぜ。
母親と8人兄弟、妹の娘2人の合計11人が、狭い空間にこれでもかというくらい同居していました。
夜寝ている時でも、雑魚寝なので何処かしら足やら手やらが触れ合います。
まあこうなると、家族全員が自分の身体の一部のようなものに感じますな。
フィリピン人が家族思いなのも、この肌と肌の結びつきの深さでしょうね。
上流家庭に行けば行くほど、家族の絆が薄れるのは日本も同じです。
で、同居ですが、この状態に真っ先に音を上げたのが前の嫁でした。
日本での生活に慣れていた彼女は、この状態に耐えられなかったようです。
げに、慣れというのは恐ろしいものですねえ・・・
でも、私は正直ほっとしました。
私から同居しようと言い出したのに、自ら出て行くなどとは口が裂けても云えなかったからです。
嫁の気が変わらぬ内にと、家族には適当に言い訳を見繕って、少し遠方に引っ越しました。
日本人が失いかけている家族への絆というものを、こちらで体験するつもりが飛んだ笑い話でしたね。
認識の甘さを嫌というほど味わされましたが、生活環境が変わるということが、こんなに辛いものだと
は思いもよりませんでした。
現実と理想は違うのだということを思い知らされた、これが比国での生活の始まりだった訳です。
勿論、これが私の体験談であって、どの家庭にも当て嵌まるものとは思いません。
ご自分で家を立てて、奥様の家族と同居されている同胞は沢山いらっしゃいます。
まあ、全ては家庭環境に依るのでしょうね。
その後離婚、1人暮らし、再婚に至りましたが、その間に15度の引越しを繰り返しました。
これなら、フィリピンでの引越し評論家になれそうですな。(笑)
え~と、今回は引越しについてではありません。
アパート選びのコツについてでしたね。
冒頭の写真と、この上の写真を比べてください。
同じアパート形式ですが、大きく違うところがあります。
冒頭の写真ですが、2階のベランダは区切られていますが、1階部分はオープンになってます。
2枚目の写真は、1階からちゃんと区切られてますね。
駐車スペースの有り無しということですが、これだけでも随分と違います。
車の有り無しに拘らず、このスペースが大事なのですよ。
ここから、プライベート空間が確保できるからです。
物売り等が頻繁に来ても、これだけメインドアと離れていれば煩わしくはありません。
反対に避けたいのが、こういう作りのアパートです。
いわゆる、長屋方式ですね。
熊さんや八っつあんが、住んでいます。(笑)
値段も安めですが、ほぼプライベートはありません。
その代わりに、人情はあるでしょう。
で、このアパートですが、ご丁寧に、奥にはテーブルと椅子まで用意されているではありませんか!?
これで、夜な夜な宴会は間違いなしですな。(笑)
子守唄として、大音響の音楽まで聞かせてくれることでしょう。
寂しがり屋の方にはぴったりの物件と言えますが、今の私にとってはNGです。
逆に、1人暮らしの時は良かったですね。
バクラーランの四天王のような友人達に囲まれて、深夜まで心ゆくまで飲んでいました。
仕事と家族を持つと、こうはいきもはん。
自然と行動に制限が出来てしまい、その分、自分の時間を大切にするようになりました。
まあ、このような形式のアパートは、気の合う人が住んでいれば良いのですが、そうでないと色々と
嫌な思いをすることもあるので、注意が必要になります。
とにかく、アパート探すときには、充分な下見が必要になります。
気に入った場所が見つかったなら、違う時間帯に頻繁に訪れるのも良いでしょう。
朝は静かでも、夜になると近所で宴会好きな人がいて、騒音を撒き散らすケースが多々あります。
又、日曜日に近所の非カトリック系の教会で、大音響のミサが長時間行われたり、学校が近くにあっ
て毎日行事が行われるなど、思いも寄らなかった騒音に悩まされることは珍しくありません。
賃貸契約はほぼ1年ですから、一度契約するとキャンセルは出来ません。
出来たにせよ、契約時に預けたデポジットは返ってこないのが常識です。
だから、捨て金にならないよう、下見がちゃんと必要なのです。
でないと、私のように毎年引越しする羽目になりますよ!(爆)
にほんブログ村