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フィリピン移住を考える・・・その⑨ 『冥途さんを雇う・・・』 [移住]

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幾ら募集しても、こんな可愛い冥土さんなど来やしませんぜ旦那!(笑)

この国で冥土さんを探す場合、一番手っ取り早いのは、やはり奥様の親戚筋やその周辺です。

曲がりなりにも他人が家に入るのですから、万が一のことも考慮に入れねばなりません。


ある意味、この国で冥土さんを雇うというのはステータスと思われるので、私の場合は、嫁の面目を

多少考慮する意味で、仕方なく雇っている感がありますね。

それはさて置き、この冥土さん達・・・


仕事もするのですが、少々悪戯(わるさ)もします。

勿論、誰もがそうだということではありませんよ。

でも、私の経験も含め多数の人からも伺いましたが、手癖の悪い冥土さんの数は少なくないようです。


時には、『引き込み』という手口を使いますね。

先ずは、金持ちの家に冥途として住み込み、真面目に働くふりをしながら数ヶ月働きます。

その間に、雇い主の行動パターンであるとか、何処にお金や宝石類を隠しているかとかを探ります。


その後、雇い主の居ない時を見計らって、外部からの侵入者を手助けをして家に招き入れた挙句、

出来るだけありったけの物を盗んでどろん・・・

このパターンは、非常に多いですな。


話によると、一部のシンジケートがこういう手口で動いているとも言われています。

中には、『急ぎ働き』もあるようで、住み込んで3日位で、盗みを働いて逃げるつわものもいますね。

まあ、これらの多くは組織で動いているのではなく、いわゆる『一人働き』なのでしょう。


あとシンジケートの場合は、子供の誘拐も多いです。

まあ、子守で雇われた人は、誘拐などは容易いでしょうね。

散歩に出かけるふりをして、そのままドロンで済みますから・・・


しかし、高級住宅地ではそうはいきません。

何故ならば、入り口出口には必ずガードマンがいるからです。

物の出入り、人の出入りなどは厳しくチェックされます。


誘拐を企む者なら、先ず最低でも半年以上は勤めないと疑われるでしょう。

中には、3年以上も働いていたのに、雇い主の子供を誘拐した冥土さんもいました。

日頃からの雇い主への不満から、犯行に至ったのかも知れませんね。


まあ、こういう短絡的な犯行は比較的早く捕まりますが、以前、怒りに任せて、マニラ湾に子供を

捨てた冥途さんもいました。

雇用主は、余程冥土さんから恨みを買っていたのでしょう。


こちらでは、まるで奴隷のように使用人を扱う雇用主も珍しくありません。

日本より、上下関係は変な意味厳しいです。

逆に言えば、フレンドリーな態度だと、とことんまで甘えて来られます。


この辺の見極めは、非常に大切ですね。

厳しくも甘くもなく、しかも、一線を引いて冥途さんとは接したほうが良いでしょう。

これは、運転手さんなど他の使用人にも言えることですが、これも、一種の慣れですね。


何人か雇って失敗してみないと、身に付かないかも知れません。

例え良い接し方をしていても、辞めるときには辞めてしまいますし、盗む時は盗まれてしまいます。

まあ、一番確かなのは、誰も雇わないことですな!(爆)


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フィリピン移住を考える・・・その⑧ 『生活編その2 居住環境』  [移住]

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居住環境と書きましたが、誠に勝手ながらアパートに限定させて頂きます。

何故ならば、私がそれ以外のコンドミニアムや大邸宅などに、住んだことが無いからですわ。(涙)

15年も比国にいて、まだ自分の持ち家も無いのかと思われるでしょうが、無いものは無いのですよ。


さて、その甲斐性なしの私が、これから、比国でのアパート探しの奥義を伝授しましょうね。(笑)

移住を考えられるお積りなら、奥様の実家からはなるべく離れましょう。

その理由ですが、実家が近いと、親兄弟親戚一同様がたびたびお越しになられます。


お越しになられるのは誠に結構なのですが、その都度に食物や物がなくなるのには閉口します。

プライベートの空間や、時間も奪われてしまうことも少なくはありません。

これが平気なお方は、いっそのこと実家で同居致しましょう。


思い切り、フィリピン流の生活が味わえますよ。(笑)

実は、私も3ヶ月くらい実家にお世話になったことがあります。

前妻の時でしたが、いやあ、実に香ばしかったですぜ。


母親と8人兄弟、妹の娘2人の合計11人が、狭い空間にこれでもかというくらい同居していました。

夜寝ている時でも、雑魚寝なので何処かしら足やら手やらが触れ合います。

まあこうなると、家族全員が自分の身体の一部のようなものに感じますな。


フィリピン人が家族思いなのも、この肌と肌の結びつきの深さでしょうね。

上流家庭に行けば行くほど、家族の絆が薄れるのは日本も同じです。

で、同居ですが、この状態に真っ先に音を上げたのが前の嫁でした。


日本での生活に慣れていた彼女は、この状態に耐えられなかったようです。

げに、慣れというのは恐ろしいものですねえ・・・

でも、私は正直ほっとしました。


私から同居しようと言い出したのに、自ら出て行くなどとは口が裂けても云えなかったからです。

嫁の気が変わらぬ内にと、家族には適当に言い訳を見繕って、少し遠方に引っ越しました。

日本人が失いかけている家族への絆というものを、こちらで体験するつもりが飛んだ笑い話でしたね。


認識の甘さを嫌というほど味わされましたが、生活環境が変わるということが、こんなに辛いものだと

は思いもよりませんでした。

現実と理想は違うのだということを思い知らされた、これが比国での生活の始まりだった訳です。


勿論、これが私の体験談であって、どの家庭にも当て嵌まるものとは思いません。

ご自分で家を立てて、奥様の家族と同居されている同胞は沢山いらっしゃいます。

まあ、全ては家庭環境に依るのでしょうね。


その後離婚、1人暮らし、再婚に至りましたが、その間に15度の引越しを繰り返しました。

これなら、フィリピンでの引越し評論家になれそうですな。(笑)

え~と、今回は引越しについてではありません。

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アパート選びのコツについてでしたね。

冒頭の写真と、この上の写真を比べてください。

同じアパート形式ですが、大きく違うところがあります。


冒頭の写真ですが、2階のベランダは区切られていますが、1階部分はオープンになってます。

2枚目の写真は、1階からちゃんと区切られてますね。

駐車スペースの有り無しということですが、これだけでも随分と違います。


車の有り無しに拘らず、このスペースが大事なのですよ。

ここから、プライベート空間が確保できるからです。

物売り等が頻繁に来ても、これだけメインドアと離れていれば煩わしくはありません。

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反対に避けたいのが、こういう作りのアパートです。

いわゆる、長屋方式ですね。

熊さんや八っつあんが、住んでいます。(笑)


値段も安めですが、ほぼプライベートはありません。

その代わりに、人情はあるでしょう。

で、このアパートですが、ご丁寧に、奥にはテーブルと椅子まで用意されているではありませんか!?


これで、夜な夜な宴会は間違いなしですな。(笑)

子守唄として、大音響の音楽まで聞かせてくれることでしょう。

寂しがり屋の方にはぴったりの物件と言えますが、今の私にとってはNGです。


逆に、1人暮らしの時は良かったですね。

バクラーランの四天王のような友人達に囲まれて、深夜まで心ゆくまで飲んでいました。

仕事と家族を持つと、こうはいきもはん。


自然と行動に制限が出来てしまい、その分、自分の時間を大切にするようになりました。

まあ、このような形式のアパートは、気の合う人が住んでいれば良いのですが、そうでないと色々と

嫌な思いをすることもあるので、注意が必要になります。


とにかく、アパート探すときには、充分な下見が必要になります。

気に入った場所が見つかったなら、違う時間帯に頻繁に訪れるのも良いでしょう。

朝は静かでも、夜になると近所で宴会好きな人がいて、騒音を撒き散らすケースが多々あります。


又、日曜日に近所の非カトリック系の教会で、大音響のミサが長時間行われたり、学校が近くにあっ

て毎日行事が行われるなど、思いも寄らなかった騒音に悩まされることは珍しくありません。

賃貸契約はほぼ1年ですから、一度契約するとキャンセルは出来ません。


出来たにせよ、契約時に預けたデポジットは返ってこないのが常識です。

だから、捨て金にならないよう、下見がちゃんと必要なのです。

でないと、私のように毎年引越しする羽目になりますよ!(爆)


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フィリピン移住を考える・・・その⑦ 『生活編その1 ネット環境』  [移住]

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フィリピンでは、何処のプロバイダが良いのでしょうか?

正直言って、答えは様々と言えますね。

私も、マニラ首都圏各地を始め、カビテ、ラグーナに居を転々としたことがあります。


確かに、昔は選択肢が限られていました。

PLDTの独占状態と言ってよく、追随して現れたのがスマートとグローブです。

最近では、どっと増えましたね~


今の会社はPLDTしかラインが引けないので、やむなく使っていますが、1年前まで家で使っていた

グローブブロードバンドは、殆どトラブルもなく快適に使用出来ていました。

でもこれが、他のエリアに行ったらボロクソですな。


つらつら考えるに、どうも場所によって当たり外れがあるようです。

特に最近流行のモバイバルWi-Fiなどは、その例が顕著に現れます。

プロバイダによっては、全くスピードが出ません。


例えて言うなら、マカティでは3メガ以上出ていても、ここバクラーランでは、150kbpsしか出ない物も

あるくらいです。

まあ、ビルの合間に挟まれているとか、同じエリアでさえ環境が違えば当然結果は違いますね。

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さて、最近私が家で使っているのがこれです。

トラブルが頻発するPLDTを家にまで使いたくなかったので、これまでに、グローブタトゥー、SUN

、スマートと色々と試してみました。


結果、今回のスマートポケットWi-Fiが、一番スピードが出て安定することが分かったのです。

これは、あくまでもここの地域と私の家の環境でのことであって、何処でもそうとは限りません。

が、しかし、今のところは快適ですな。


上記の写真にある通り、スピードテストでは一応3Mbps程度は出るようです。

比国では、これくらい出れば御の字です。

日本のようには、参りもはん。(笑)


最も最近は、ここもスピードブームで、10メガや20~50メガまで出るようなものも販売されています。

このスマートにしても、今後は高速のポケットWi-Fiを販売するようです。

題して、ロケットWi-Fプラスi・・・

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何度も繰り返すようですが、こういう類のものは、実地で確かめて買わなければなりません。

先ずは、近所の人にどれを使用しているのか聴き込むことも大事ですね。

ユニットを買っても、スピードが出なければお話になりません。


ましてや、ポストペイド契約をいきなりするより、プリペイドで、最低1ヶ月位連続で使って見ることを

お勧めします。

最初は調子が良くても、後から直ぐに止まってしまうというトラブルも、後を絶たないからです。


プロバイダの性質にも依りますが、そういうトラブルは、殆ど地域性に依る場合が多いですね。

何処にどれくらいの期間を住むかに依って、充分に調査の上決めましょう。

1年も居ないのに、ブロードバンド付きのランドラインなどを契約してしまうと、解約時にトラブリます。


PLDTのように2年間契約を拘束される場合もありますし、解約時の複雑な手続きから支払い漏れ

が発生し、知らない間にブラックリストに載せられるケースもありますよ。

3ヶ月や6ヶ月程度の、短期契約の出来るプランを選んだほうが良いですね。


ちなみに私のこのポケットWi-Fiは、6ヶ月の契約です。

申し込みは、クレジットカードとIDが一つあれば簡単に出来ます。

以前のように、収入証明や給料明細が必要などと、喧しくは言われません。


ポストペイドは、プリペイドのように、ロードの補充を頻繁に行う面倒がないです。

但し、契約に拘束され、思わぬトラブルに発展してしまうことも珍しくはありません。

PLDTとスマートとSUNは一つのグループですが、契約形態はそれぞれに違います。


ワイヤレスランドラインなど、PLDTがスマートの基地局を使ってサービスを行うサービスもあります。

スマートとSUNが、お互いにアンリミテッドの同時契約のプランを販売も始めました。

どんどん便利になって来たとはいえ、契約の落とし穴だけには気を付けたいものですね。


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鉢巻おやぢがゆく・・・『祝 大虎開店!』 [雑記帳&食日記]

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さて、すっかり魔羅手の名物男になったこの男ですが、とうとう新店舗で開業しました。

以前のお店での2年間は、予行演習のようなものですね。

これからが、大本番ですぜ!

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さて、このおやぢと私とは2歳しか年も違いません。

5年前、ブログを通じて知り合いましたが、何と、比国で初めて出会った日本人が私だそうです。

元々、料理の腕は確かなものがありましたね。

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まる1日掛けて豚や牛の内臓を処理するなど、根気と繊細さが必要とされる作業も厭いません。

まあ、泥酔して作らない限りは、マニラでは一番まともな日本料理が食えますな。(笑)

店名の由来は、ここにありますね。


特に、焼き鳥の味は最高ですよ。

他の日本料理店ではパサパサして食えませんが、ここのはジューシーで美味いですわ。

特に、新鮮なレバーはとろける旨さで定評があります。

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店内の様子です。

以前と比べ、数倍は広くなりました。

閉所恐怖症の私には嬉しい限りですが、何か勝手が少し違って少し戸惑いますな。(苦笑)

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カウンター席ですね。

ここにもかなり座れますよ。

昨日は、早々ここに座って飲みました。

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これが、暫定メニューです。

固定メニューは、只今製作中とか・・・

4月1日の本オープンに向けて、準備は着々のようですね。

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厨房設備も、全て新しくなっていました。

以前の狭いスペースでの苦労を見ていただけに、少し涙が出そうでした。

今度のは、身体に見合ったサイズですな!(笑)

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ここで作った、このキンピラは最高ですぜ。

酒のツマミには、もってこいですね。

思わず、飲み過ぎてしまいます。

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狸の置物ですな・・・

この置物の下に、この店に多大な貢献をされた、通称『赤井のおかしら』の専用席があります。

以前は外にあったのですが、店が広くなったので、今度はここに鎮座されるようです。(笑)

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さて、この大虎オリジナルTシャツ、記念に100枚作ったようですが既に無くなりました。

至急追加を作るそうなので、欲しい方はお買い求めください。

価格は、S/M/L が300P、XL・XXLが350P、XXXLからXXXXXLは450Pだそうですよ。


しかし、XXXXXLなんて誰が着るねん?(爆)

さて、最後に店主を始めスタッフ全員の写真を撮りました。

当面、このメンバーで頑張るようなので、皆さん応援を宜しくお願いしますね!!!

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フィリピン移住を考える・・・その⑥ 『医療 番外編』  [移住]

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もう随分と前のことですが、カビテのある病院に行きました。

子供にデング熱の疑いがあり、最初に診てもらったクリニックの先生に紹介されて行ったのです。

(ほ~、割りとでかい病院やなあ・・・)

私は感心しながら、嫁ともども子供を中に連れて入りました。

受付で紹介状を渡すと、直ぐに中年のおばさんがやって来て診察を始めてくれました。


見ると、白衣を着ていません。

(何やねん、このおばはん?)

私は、そう思いましたが、口にはしません。

診察の途中で、おばはんはふと気付いたのか白衣を羽織りました。

しかし、どこからどう見ても、そこいらに転がってるおばはんにしか見えません。


私の疑念は、深まるばかりです。

しかし、付き添っている看護婦さんは、おばはんのことをドクターと呼んでいました。

まあ、看護婦さんがそう呼ぶのですから、当たらずといえども遠からずなのでしょう。

そのドクターが、診察が終わりおもむろにこう言いました。

『こりゃあ、あきまへんわ、ほんまにデング熱ですな、すぐに入院せなゃなりまへんでえ・・・』


まあ、子供は高熱ですし、食欲も全然無かったので、その疑いは本当にありました。

曲がりなりにも、おばはんはドクターなんやし、疑念が確信に変わったので入院を決めました。

『ほなドクター、宜しゅうお願いしますわ。』

私は、そうお願いしました。

『ああ任しとき、ほいでなあ入院する部屋やけど、松、竹、梅の3つがあんねん、どれがええのん?』


『ええ?、松、竹、梅とは一体どんな区分けなんでっか?』

『松はエアコン完備の一等部屋や、テレビや冷蔵庫もあるでえ、でやなあ、竹はあれやエアコンはあら

へん、まあ、扇風機はついたはる、梅はあかんがな、あれは貧乏人が入る大部屋や・・・』

おばはんは、そうまくし立てました。

料金を聞くと、松はバカ高です。


竹は中間程度、梅はさすがに安いのですが、見栄もあって竹にしようかと思った矢先、おばはんがこう

言いました。

『松にしときなはれ、あんたらフィルヘルス入っとるやろ、あれやったら6割くらい安うなるがな、悪いこと

言わんさかい松にしときなはれや!』

最後は、押し切られるような形で松に決めさせられました。


とにかく今は、弱ってぐったりしている子供を、休ませなければなりません。

早々、係の人に部屋まで案内してもらいました。

ところが、部屋に入って吃驚です。

どこからどう見ても、松と称されるほどの部屋ではありません。

確かに、エアコンとテレビと冷蔵庫はありました。


しかし、壁は汚いしベッドは軋むし、外の騒音まで入って来るので、禄な部屋ではありませんでした。

もう、これ以上良い部屋がないというのですから、仕方がありません。

まあ、竹にしなくて良かったなと思うことで、自分を納得させました。

(これも、子供のためや・・・)

私は、そう思うしかありません。


入院して点滴を打ってもらった子供ですが、その夜から快方に向かいました。

次の日の朝には平熱になり、食欲も出てきました。

これがデング熱なら、あと数日は熱が続き食欲もないはずです。

巡回往診にきたインターンらしき若い医者にそのことを言うと、私には判断はできないからドクターに

聞いてくれと言われました。


最もだと思い、私はおばはんを探しに行くことにしました。

受付で聞くと、おばはんは今日は休みだと言います。

では、違う医者でいいから診てもらえないかと言うと、意外な答えが返ってきました。

担当医はおばはんなので、おばはん以外の先生は立ち入ることができない。

私は驚きましたが、そこまで急いで診てもらいたいわけではないので、無理強いはしませんでした。


(明日、子供の様子が良かったら、おばはんに言って退院させて貰おう・・・)

私は、そう考えていました。

が、翌日のことです。

出勤してきたおばはんに、子供がすっかり快復したみたいだから退院させてくれとお願いしました。

すると、おばはんは怒ったようにこう言います。


『あきまへん!、お子さんはデングでっせー、今動かしたら絶対悪うなってまうわ。』

『しかしおばはん、いやドクター、そうは言うても子供は元気になって、病室で遊んでまっせ-』

『いいえあきまへん、点滴のお陰で一時ようなっただけや、まだあと3日は入院せにゃなりまへん。』

おばはんは、頑として譲りません。

私は、あったまに来ました。


どう考えても、子供はもうすっかり元気です。

熱も一切ありませんし、食欲は旺盛です。

が、仕方が無いので、その日は引き下がりました。

翌日早朝、おばはんがまだ居ないうちから、強制退院を試みました。

一方的に事務所に乗り込み、退院を宣言したのです。


病院側は、おばはんの許可が無いことを盾に許可を渋りましたが、そんなことで引き下がる私ではあり

ません。

『今日までの分は支払うが、これ以降の請求は死んでも払わんぞ。』

そう言うと、やっと向こうが折れました。

何とまあ、日本の病院とはえらい違いですわ。


で、部屋の物をまとめ、支払いをしようと会計に向かった時のことです。

看護婦さんの溜まり場で、ひそひそと噂話が聞こえました。

『あ~あ、あの先生、折角の患者さん失くしちゃったわねえ~』

『ああ、あの日本人の子供ね!?』

『先生も可哀想に、これでまた新しいお金になる患者を見つけないとね・・・』


(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

私は、それを聞いて絶句でした。

やはりそうだったのか、という思いです。

金になる患者からは、とことん絞りとる・・・

これが、フィリピン流仁術なのですな・・・(瀧涙)


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フィリピン移住を考える・・・その⑤ 『医療 その2』  [移住]

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これは、日本の大学で学んだフィリピン人が経営する歯医者です。

設備の殆どを、日本から輸入しているそうです。

料金ですが、はっきり言って他の一般歯医者さんに比べ割高ですな。

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まあ、待合室にこういうものを飾っているくらいですから、日本帰りが自慢なのでしょう。(笑)

私は2年前、ここで4本の歯を治療しました。

移住してから15年経ちますが、実は2年前まで歯医者に行ったことがありませんでした。


実は、行くのが恐かったのです。

診察などいい加減で、抜く専門の歯医者が多いと聞いていたので、正直ためらっていました。

この歯医者さんは、当時私の住んでいたアパートの大家さんの息子でした。


それが縁で、しかも日本帰りというキャリアに惹かれ、治療して貰いました。

被せ物のとれた4本の歯の治療は、全部で4万ペソ以上掛かりましたね。

まあ、大事な歯なので、多少の出費はやむを得ません。


で、実は今も、私は別の歯医者に通っています。

前回までの歯医者さんが遠くなったので、会社の近くの歯医者さんに行くことにしました。

この歯医者さん、地元で勉強して他にインプラント専門のクリニックまで経営しています。


会社の近くのクリニックは、どうもその合間に弟子と一緒に経営しているようですね。

さて、気になる今回の治療費ですが、以前の倍はいきそうですわ・・・(涙)

結構なダメージを受けている歯なのでやむを得ません。


原価は安いんだろうなあ・・・、そう思いながらも通うしかありません。

何せ、治さない限り、ろくにご飯も食べられないのですから・・・

最近は、食べ物を噛まずに、ずっと飲み込んでいました。


そうすると、消化不良で反芻(はんすう)するのですわ、これが・・・(血涙)

まるで、牛になったような気分です。

移住されてこられる方は、保険のある日本で全て治療を完了させてから来ましょうね。


こちらにも、SSSという日本で言う社会保険や、フィルヘルスという医療保険等があります。

入院時には、4~6割程度の負担で済むので、やや助かりますね。

但し、加盟している病院に限ります。


あっ、薬は適応外ですよ。

こちらの薬は輸入品が殆どなので、ばか高くつきます。

ちなみに、歯医者さんには上記は適応されません。


出産には適応され、奥さんが働いていてSSSに加盟している場合は、SSS、フィルヘルス共に負担

してくれます。

旦那さんがフィルヘルスに加盟している場合は、その家族までがカバーです。


但し、出産還付金は第2子までなので、それ以上作りたい方は自費でやりましょうね。(爆)

とにかく、万が一の出費は避けられないのが現実です。

色々と、プライベートで掛けられる保険もあるので、併用して使えれば良いですね。


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日曜版 娘の表彰式! [雑記帳]

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娘の通うスクールは、カトリック系のプライベートの学校です。

この日は、成績や特技に秀でている生徒と、その両親が呼ばれて表彰を受けました。

私の娘も、まぐれで選ばれたようなので、嫁ともども学校を訪れました。

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付属している教会です。

バクラーラン教会に比べ、本当に小規模ですね。

この教会では、結婚式、告別式、洗礼式などが主に行われます。

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娘も、ここで洗礼式を行いましたよ。

この日は、結構気温が上がり暑い日となりました。

娘と手を繋ぎながら行進し、席につきました。

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国会斉唱の後、何故か歌と踊りが延々と始まります。(笑)

まあ、こちらでの恒例行事ですが、この後表彰式があって無事終了!

久々の学校訪問でしたが、くそ暑いのだけには参りましたわ・・・(瀧涙)


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フィリピン移住を考える・・・その④ 『医療 その1』 [移住]

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さて、移住する前に住居を決めなければなりませんね。

この選定の仕方は後日述べますが、選定の基準の一つに、近くにいつでも駆け込める病院があるのか

どうかということも、頭に入れておいたほうが良いと思います。


私も含めて、嫁も子供も何度か病院に駆け込んだ覚えがあります。

時には、それが夜中に及ぶこともしばしばですよ。

これまでに、私が1回で嫁が4回、子供が3回程ERのお世話になりました。


特に、子供の場合は親の方が慌ててしまいますから、候補になる病院は、充分に下見をしていたほう

が良いですね。

予め、口コミやネットで評判を確かめておいたほうが良いでしょう。

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さて、気になる医療費ですが、プライベートの病院はそれなりに高く付きます。

カトリック系の病院がありますが、慈善病院以外は、請求に容赦はありません。(笑)

政府系の病院は、診察料が無料でも寄付や薬代が掛かります。


特に外国人の場合、寄付して当たり前だと思われているので、それなりの用意は要りますね。

あくまでも、自国民の為に建てられた病院だからです。

まあ、不快な思いをしなくて済むよう、自分の収入に合った病院を決めて置きましょう。


普段から、自分は健康だから問題無いと思われている人ほど、ここらへんの配慮が薄くなります。

しかし、この国は日本ではありません。

誰もが、公平に医療を受けられない国と思って貰って、差支えがないですね。


行く病院の良し悪しが、自分の運命を変えてしまう場合も多いのです。

担ぎ込まれた病院の対応のまずさで、命を落としたり重度の後遺症を負った同胞は沢山いますよ。

過信は、絶対に禁物ですね。


さて、そうなると医療の質が問われます。

残念ながら、高額の医療費を払える人のみが、高度の医療を受けられるとお考え下さい。

但し、ここでいう高度の医療とは、日本でいうレベルとはかなり違います。


システムがアメリカナイズされているとはいえ、人間が少々アバウトです。

云わば、適当なのですな。(涙)

最高レベルと言われる病院でも、診察した医師によっては、誤診がしばしばあります。


診断に疑問を感じたら、小さな病気でない限り、日本に帰国して再度検査をされた方が良いでしょう。

『俺は、フィリピンで何もかも済ますんだ。』、そう言って豪語していた私の知り合いも、数年前に誤診

でこの世を去りました。


軽い病気だと思われていたのが、実は重症だったのです。

再度、病院に運ばれましたが、既に手遅れでした。

死因は、こちらの病院でよく言われる『ハートアタック』です。


一言で言えば、心臓発作ですな。

不思議なことに、こちらの病院では、何らかの原因で急死した場合、何もかもこの『ハートアタック』で

済ませてしまうケースが、非常に多く見られます。


患者の家族も、多くはそれで納得してしまいますね。

まあ、『ハートアタック』なら仕方がない。

フィリピン社会では、通念的にそう思われているのでしょう。

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これは、ある病院での病院食です。

この病院では、症状にかかわらず、どの患者にもこれのみが提供されていました。

いやあ、とても食欲が湧きますね~(爆)


その2に続く・・・


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日本より安いものみっけ! [雑記帳]

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アンチウイルスソフトです。

パソコンやその周辺機器が日本よりも高いこの国に於いて、何故かこれだけが安いですね~。

まあ、これだけはフリー版が普及していますから、買ってまで使おうという人が少ないのでしょう。


ちなみに価格は、私が買った値段で570ペソでした。

う~ん、1,000円ちょっとですな・・・

ちなみに日本では、マカフィーのウェブサイトのネット販売で4,095円。


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価格コムで調べたら、一番安い所で2,480円と出ました。

平均すると、3,000円台が多いようです。

値段的に、こちらの約3倍する計算になります。


当然英語版ですが、こういうものは日本語でいつも使うというものではないので、良しとしましょう。

しかし余談ですが、何故こちらではアンチウイルスと言わずにアンチバイルスと言うのですかね?

まあ、発音的にはアンタイバイルスですが、ウイルスとバイルスでは少し遠いような気がします。


ということで、ウィキで調べてみました。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9

暇な方は、どうぞご覧下さい!(笑)


ちなみにこちらの方は、直ぐにPCをウィルスに感染させてしまいます。

原因は、とにかく不用意にどのサイトも開けてしまうことですね。

速攻で開けるので、速攻で感染します。


感染したPCからUSBメモリーなどでデータを移した場合など、そのメモリーを通じて、他のPCに次々

と感染が広がっていきます。

私が以前いた職場では、この被害で大変な騒ぎが起きました。


会社で使うPCは、大体専門の社員若しくは委託業者が定期的に管理します。

しかし、これが間に合わないんですわ。(涙)

何にでも興味を持ってしまうマテガスウロの社員が、注意も聞かずにバンバン怪しいサイトを開きます。


気付いた時には、職場中ウイルスだらけ・・・

会社で使うのなら、フリーのソフトではなく、やはりしっかりとしたソフトは買うべきでしょう。

というこの私も、つい昨日まではフリーのソフトを使っていましたが・・・(爆)


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フィリピン移住を考える・・・その③ 『生活費』 [移住]

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まあ、こういう所に住める人は、予算など考える必要もないのかもです・・・(笑)

私のようにサラリーマンで、貸アパート住まいだと、やはり生活費の予算立ては必須です。

自分の収入に見合った生活レベルで、生活費が決まってきますね。


食事は日本食、生活様式も日本と同じなら、相当な予算を見ておかねばなりません。

収入と見合うなら、それも良いでしょう。

移住したての場合、この予算の見立てが狂っていると後で相当苦労します。


日本より物価は安いと考えられていますが、実際にはそうではありません。

電化製品や電気代は、日本より高いです。

ティッシュなどの生活消耗品も、かなりの高値ですね。


安いのは、ローカルの肉と魚くらいのものでしょう。

野菜は、物によっては日本とどっこいどっこいですよ。

インポート物は、全てにおいて日本より高いのは当たり前ですね。

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物価を日本と同じに考えるなら、家賃は収入の3分の1程度の所が望ましいでしょう。

それと、言わずもながですが、病気や怪我のための医療費は、別に確保しておく必要があります。

フィリピンの医療については後日書きますが、保険の無い分高額になる可能性が大です。


兎も角も、緊急時の資金を用意しておくことは、この国での暮らしには重要なポイントですね。

いろんな場面で、日本ではあり得なかった出費が多いのも覚悟が要ります。

先ず、一箇所で欲しい物が揃うのが難しい国です。


在庫の補充が日本のようにシステム化されてなく、非常にアバウトな感覚で行われているから

ですが、その為、色々なところへ買い足しに行かねばならぬことが多いです。

移動費も、これでは馬鹿になりませんね。


まあ、色々と経験を積み重ねないと、この辺の出費具合も分らないでしょう。

携帯なども、よく盗まれたりして紛失します。(涙)

ストレスフリーの国だとよく言われますが、実際はそうでもないようですね。


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