『盗水』・・・陶酔ぢゃないよ!(爆) [雑記帳]
写真は、マニラ市内を流れる、ある川の橋の下です。
オレンジ色のパイプから、水が流れているのが見えますかね?
少し、拡大して見ましょう。
ここは、この近くに住む住人(主に不法占拠者)の、貴重な水源になっています。(笑)
橋の下だから、当然目立ちませんね。
しかも、満潮の時は隠れてしまいます。
使用できるのは干潮時だけですが、この水を使って煮炊きや洗濯をします。
当たり前の話ですが、水道局にはことわっていませんね。
水道管から、勝手に不法接続してきたのでしょう。
マイニラッド水道会社では、これらの盗水に対して、通報した者に賞金を出すことにしました。
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盗水通報者に感謝の気持ちを込めて――マニラ首都圏西部とカビテ州の一部で水道事業を手掛けるマイニラッド・ウオーター・サービシズ(MWSI)はこのほど、工場や商業施設などが配水管に無断で接続し、水を盗む違法行為「盗水」の通報者に対して、総額115万ペソ(約206万円)の謝礼金を贈ることを明らかにした。7日付マニラブレティンなどが伝えた。
マイニラッドは、損失軽減を目的に、過去6カ月にわたり盗水の取り締まりキャンペーンを実施。市民に協力を呼び掛けたところ、計330件の通報があり、うち48件の盗水を確認した。これら48件の通報者には、盗水の規模により、1人当たり1万5,000~12万ペソの謝礼金を贈る。マイニラッドによると、同期の盗水量は、約5,280世帯の1カ月分の使用量に相当する12万立方メートルに達したという。
以上NNAの記事より抜粋・・・
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まあ、これらは効果があるのでしょう。
工場関係では、主に華僑系の工場が盗水をよく行うようです。
内部告発で、次々と挙げられていましたね。
労働争議が多いのも、殆どが中華系です。
給料の未払いや、不当解雇等が後を絶ちません。
従業員は、日頃の待遇の悪さの腹いせの積りでお上に訴えたのでしょう。
10万ペソでも貰えたら、例え会社をクビになっても当面は食えていけますね。
それはさて置き、一般家庭の場合はこれが殺人事件にまで発展します。
バクラーランは、例外なくこの手の事例が多すぎますな。
バランガイ事務所に勤めていた友人が教えてくれましたが、盗電盗水の調停は、年間かなりの
件数に登るそうです。
当選、喧嘩になると刃物や拳銃が飛び交う香ばしい地域ですので、人も沢山死んでしまいます。
私もこれまでに、数件の喧嘩の現場に遭遇しましたが、当事者同士は凄まじい罵り合いでしたよ。
そのバランガイ事務所の友人も、隣の住民のパレであるポリスに、長年の間盗水されていました。
これには驚きですが、こうなると、『親しい仲にも盗み有り』、ですな本当に・・・(爆)
ポリスは、『自分は知らない多分前に住んでいた住人がやったのだろう』、とシラを切っていましたが、
友人とはいえ恐ろしいことですね。
まあ、この件はポリスが遡って賠償することで決着が着きました。
ともあれ、盗電、盗水はいけませんねえ・・・友人関係や地域関係をも壊してしまいますよ。
パキキサマ(相互扶助)を異解釈しているのかも知れませんが、自己努力もなく、黙って人に負担を
強いる行為は、人間として許されませんね!
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