フィリピンのタクシー事情! [雑記帳]
フィリピンのタクシー運転手は、長距離走行を嫌います。
日本と比べて真逆ですね。
日本の東京のタクシーを例に例えると、初乗り2kmが710円、その後約288m毎に90円加算と
あります。
一方、ここフィリピンでは初乗り500mが40ペソ(約73円)、その後250mずつ3.5ペソ(約6.4円)
の加算になるようです。
約5kmの走行距離として、日本では1610円、フィリピンでは103ペソの料金ですかねえ?
ちなみに、103ペソは日本円で約188円になります。
値段にして、約8.5倍ですな。
日本とフィリピンの物価指数を比較すると、一概には云えないものの約7、8倍の差があります。
そういう意味では、的を得ているのかも知れません。
しかし、何故近距離の方が運転手は喜ぶのでしょうか?
一つには、この加算料金の低さにも問題がありますね。
日本の加算料金288mに対し90円は、初乗りの12.6%にあたります。
フィリピンの250mに対しての加算料金は3.5ペソで、8.75%ですね。
1000m=14ペソ加算ですから、日本と同じ288mで換算すると約10%加算でしょうか?
僅かな差だと思われるかも知れませんが、これも一つの要因にも掲げられます。
しかし、最大の要因は、やはり燃料価格の違いとレンタル制度でしょう。
最近では、フィリピンのタクシーもLPGを利用する車が増えてきました。
ガソリン車からLPG車への改造料約25.000ペソは、車のオーナーの負担になります。
この国のタクシー運転手の殆どは、車の持ち主から24時間単位で車両をレンタルしています。
その価格は、一日当たり1200~1800ペソと様々ですが、平均すると1500ペソが多いですね。
このレンタル料のことを、こちらではBOUNDARY(バウンドリー)と云います。
詰まり、運転手は毎日その金額を上回る売上を稼がなくてはなりません。
勿論、稼ぐためには燃料代等経費も掛かりますね。
生活費1日500ペソ掛かるとしたら、一回24時間タクシーを流す事によって得られるべき売上は、
2500ペソ+燃料代ということになります。
それを下回ると、生活費を稼げなくなります。
まあ、24時間というのは2日分に相当するので、一回のレンタルで生活費1000ペソが必要です。
でも、実際に売り上げの悪い日ともなると、バウンドリーを払うだけで精一杯という日も珍しくは無
いそうです。
こう考えると、こちらでのタクシー運転手の労働条件は過酷ですね。
24時間、死に物狂いで客を乗せなければなりません。
LPGの価格をご覧下さい。
34.38ペソとあります。
日本円で、約62.5円になりますね。
日本のLPGスタンドでの価格が約85円とありますので、物価の違いの割にコストが高いのは、
一目瞭然と云えましょう。
運転手が初乗り料金で収まる短距離勝負に出るのも、これで納得がいきますね。
日本では嫌がられる短距離のお客も、こちらでは諸手を上げての大歓迎です。
皆さん、遠慮は要りませんぞ。
大手を振って、短距離でも乗りましょうね!(爆)
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