縁故採用にはご用心・・・ [雑記帳]
この星、いやこの国の人達は、追加で命じられた仕事などを、極度に嫌がる傾向が有ります。
うちの会社の製品などもそうなのですが、新たな作業を、顧客先に強いなければなりません。
つまり、当然その作業は、そこの従業員の方がやるわけですね。
これを、実に嫌がるのですわ。
これでもかと言うくらい、拒否反応を示してくれますな。
その御蔭で、うちの製品の効果が疑われる結果になりました。
こまめなメンテナンスがないと、効果を得られない設計なので仕方が有りません。
最近では、その製品が無くても、効果を発揮出来るシステムを開発しました。
まあ、苦肉の策には違い無いですが・・・
さて、今日の話題です。
上記の話と、何処かで繋がって来ることでしょう。
縁故採用とは、コネ採用のことですね。
このコネ(縁故)採用には、大きな利点と大きな欠点が同居するのが厄介です。
では先ず、利点から述べましょう。
あくまでも、自分の経験からですが、忠誠心と最初の内のコントロールは、期待が持てますな。
縁故ですから、雇われる方も下手なことは出来ません。
紹介者に迷惑を掛けないという仁義は、ある程度心得ているようです。
しかし、これはあくまでも最初の内に限ってのことですわ。
後々、この縁故採用が仇になるのが、次に述べる欠点になります。
まあ、見ず知らずの人間を雇うのに、抵抗のある経営者は少なく無いでしょう。
ましてや、お金を扱う部署には、一応信用の出来る人間を雇いたいというのが本音ですね。
こうなると、どうしても縁故採用が重要視されるのも、不思議では有りません。
ある工場では、最初の頃の従業員を、殆ど縁故採用で済ませました。
まあ、嫁の家族とか親戚を、一族郎党ひっくるめて採用したのですな。
これは、結束力が高いですよ。
生産が追い付かなく、深夜までの残業が発生しても、厭わずにやってくれたそうです。
『これは正解だった!』
雇用主は、相当に嬉しかったそうです。
しかし、喜んだのはつかの間・・・
ある家族の身内に、不幸が発生しました。
フィリピンでは、冠婚葬祭及び地域の祭礼などが、仕事よりも優先されるのが常識です。
休みましたねえ・・・
一族郎党こぞって・・・(爆)
ましてや、死んだ人が田舎住まいだったため、殆どが長期休暇ですよ。
参列のためには、例え遠くでも行くのがこの国の人達です。
この傾向が、冠婚葬祭の度に続いたそうですわ。
堪らぬとばかり、その経営者は、それ以降の縁故採用をピタリと止め、通常採用のみに切り替えた
そうです。
でも、時はすでに遅しでした。
新たな従業員は、結束力の高い一族郎党に、すっかり押さえ込まれてしまったのです。
業績が好調で、従業員が増えてきたその工場では、新たな社則を設けて就業体制を一新しようと
考えました。
ですが、これに反発したのが一族郎党グループです。
新たな社則では、例え新入であろうが、結果を出せば昇進昇給できるシステムでした。
しかも、能力に応じて、配置換えも行われたそうです。
こうなると、旧勢力の一部の人間は、新たな仕事にも取り組まなくてはならなくなりました。
この人達には、これが我慢なりません。
一族の長が代表して、断固拒否の表明をしてきたそうです。
一番信頼してきた人達に反旗を翻され、経営陣は窮地に立たされました。
その工場は、莫大な浪費と浪日を費やして一族郎党を解雇し、その後の難を逃れたそうです。
相当な犠牲を払ったようですが、縁故採用が一番怖いと、そこの経営者は申されておりましたわ。
2014-09-24 07:18
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コメント(8)
縁故採用がフィリピンで失敗する代表的な例だと思います。
by Leo (2014-09-24 09:31)
私めも、是非、師匠の会社へ縁故で!!
by 洗濯屋 (2014-09-24 12:44)
雷音さん
珍しくまともなコメを・・・(笑)
全く以て、おのとーりですねえ・・・
by moimoi (2014-09-24 14:20)
洗濯屋さん
コネも金で買う時代です。
採用料1000万円決定!(爆)
by moimoi (2014-09-24 14:26)
身内主義は対外人(鴨おやじ)には非常に厳しいですばい、馬馬絵の一族にむしりとられますな。
by shinji (2014-09-24 15:42)
神示さん
むしり取るのも、一族の結束力の高さですばい。
くわばら、くわばら・・・(爆)
by moimoi (2014-09-24 16:40)
おいらの興味は 縁故より援交、いや…円交か?
by hide@暴走 (2014-09-25 00:03)
暴走はん
くあ~、又コメントが暴走してる・・・(爆)
by moimoi (2014-09-25 06:12)