フィリピンの食文化! [雑記帳]
写真は、アドボ(鶏や豚の酢醤油煮込み)ですわ。
フィリピン料理は、統治時代のスペインや、中国の影響を受けていると言われています。
まあ、華僑の多さから見てもそうですね。
一方、和食はどうでしょうか?
日本の食文化には長い歴史があり、今日に至っていますね。
芸術と食文化が融合化し、料理の世界にも、芸術的品格が要求されるようになりました。
しかも、日本には四季がありますね。
料理人は、四季折々の旬を取り入れた、季節感溢れる料理を考えていかなければなりません。
見た目や味の工夫も、大変な労力で培って来たのでしょう。
器一つとっても、料理を引き立てる物で無ければなりません。
禅の精神など、侘び寂びまでが料理の世界に取り入れられています。
現代の料理人は、先人からそういう目に見えないものまでを継承して来ましたね。
さて、ここフィリピンですが、伝統と言える程の独自の食文化への昇華は無かったようです。
これは、季節感に於いてもそう言えるでしょう。
寒さがなく年中常夏の国では、保存優先の観点からか、酢を使った淡白な味が殆どです。
微妙な旬は確かにありますが、季節感を感じるような食べ物はあまりありません。
年中暑いと、最初に保存ありきが前提になるので、どうしても料理法が偏ってしまうのでしょう。
繊細な味付けよりも、実用的味付けの方がここでは現実的ですね。
往年は兎も角、近年の貧困で苦しむ人々にとっては、味の良し悪しなど論外ですな。
恐らく、今日どうやって食べていくかを考えるしか、彼らの頭の中には無いでしょうね。
つまり、そういう彼らは、物の味が分かる環境には育っていないと言えるでしょう。
こういう層から料理人を目指すものが出ると、少し不幸のような気もします。
生まれ育った環境のせいで、ハンディを負っていると云えなくもありません。
味よりも食えること、見た目よりも腹を満たすこと、季節感よりも保存が効くことの方が優先ですね。
暑さゆえに、保存のための酸っぱさ、体力温存のための甘さが、この国の料理の特徴でしょう。
伝統的に、繊細さがないのはやむを得ないですね。
・・・と、今朝嫁が作る朝飯を食いながら、そう思いましたとさ!(号泣)
ちゃんと更新したから、今日はここを押しましょうぞ!(爆)
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2012-06-01 09:12
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コメント(12)
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食も環境が違うと、継承されるのが変わっていきますね。
裕福だった比国時代の料理は現在とは味が違うのかもしれませんね?
by 名無しの龍 (2012-06-01 09:43)
だから日本で育ったmoimoiさんの比国での食事が不幸なのですね・・・(ぷ
旨い味を知ったのが幸か不幸かは分りません。
学校へ行けない子供と学校を登校拒否する日本の子供のどっちが不幸かを論じてるような・・・(苦笑
私の場合は腹一杯食べることが幸せだった時代からカロリーを落とし粗食に耐える生活になりました。お陰さまで口に合わない比国の料理は味方によれば私は幸福なのかも・・・
アドボ料理は全部大好きです!(微笑
お米は食べなくても良いかも・・・(ぷぷ
by 旅の老人 (2012-06-01 09:53)
名無しの龍ちゃん
>裕福だった比国時代の料理は現在とは味が違うのかもしれません
日本は、伝統文化ということで定着しました。
が、戦後の貧しい時期には、料理人は苦労したことでしょう。
材料が枯渇していく中で、伝統だけは守り続けてきたと聞きます。
逆に比国では、守るほどの伝統が定着しなかったと云えます。
植民地として他国から支配されましたが、それらの料理を憎みさえすれ、
愛情など持てなかったのかも知れません。
融合して折衷する、素地がなかったような気がします。
by moimoi (2012-06-01 10:00)
旅のご老人さん
>比国での食事が不幸なのですね・・・
ははは、不幸とも思っていませんよ。
好き好んで、この国に住まわせて貰っている私です。
こればかりは、致し方がありませんわ・・・(泣き)
でもまあ、美味しいものには憧れはありますよ。
カニ鍋やおでんも、寒いからこそ一層味が引き立ちます。
寒さも、味を際立たす調味料でありましょう。
四季のある日本では、その土壌や気候が美味しいものを育て上げますね。
海の恵みも、しかりです。
この国でそれを求めるのは、やはり愚の骨頂なのでしょうね!(苦笑)
by moimoi (2012-06-01 10:13)
生まれた環境は大きいですから、私も今後フィリピン人シェフを育てる為に苦労すると思います。
フィリピンの飲食店で感じるのは料理だけじゃなくて、ホールのスタッフのレベルの低さです。
常におしゃべりして、呼んでも来ないし、気がつかない、料理ができてるのに直ちに運ばない、とか非常にイライラしますね
お客様に気分良く食事してもらいたい、そのために良い接客をして、細かい気配りをする
こんなことは誰も考えていません。
ただ、
研修をしっかりしないのにも原因はあるでしょう。常識なんて持ってないと言うのがふつうなんですから。
最低賃金で働かせることにも責任はありますね。
一生懸命仕事をする気になりませんね、そんな給料では。
OFWの仕事を探しながら、しょうがなくつなぎで働く程度の認識でしょうか?
私も今後が非常に心配ですけど(笑)
店の繁栄は料理だけでなく、ホールのスタッフの良し悪しが非常に大きなウェイトを占めてると言うのは常識なんですが
by タバちん (2012-06-01 11:05)
正直言いまして、彼らを見て居ると「食文化」何って言葉が出てきません。
生きるため,生命維持のためのエネルギー補給をしているだけに見えてしまう。
by Leo (2012-06-01 15:08)
束珍さん
日本で生まれた人は、日本の感性を子供の頃から叩きこまれてしまいます。
それが、幸福なことか不幸なことかは分かりませんが、少なくても自分では、
それに誇りを感じています。
接客もそうですね。
小さい頃から、良いサービスばかりを見てきました。
ここへ来ると、確かにこのギャップは激しいですわ。
この国には無いサービスの提供は、確かに厳しいです。
一人一人の意識を変えるのも、至難の業でしょう。
頑張るしか無いのでしょうが、ストレスにはご注意下さいね。
私の髪のようになりますよ!(爆涙)
by moimoi (2012-06-01 15:33)
パンジャのお子さん
>生きるため,生命維持のためのエネルギー補給をしているだけ・・
日本の年配の方の中には、『食べ物に無頓着な人は、性格も無頓着』だと言う
人がいます。
確かに、そうかも知れません。
味わって食べるというより、只、詰め込むだけのようですものね。
これも、日本などに長く住んでいると、変わってくるようです。
帰国して、フィリピン料理を食べないフィリピン人を沢山見ました。
舌が肥えたか、味覚が変わったのでしょうね。
by moimoi (2012-06-01 15:42)
私の年齢になると『食事を楽しむ』ことに気を付けますが、比国人の家庭に何度か訪問して食事を共にしたことが御座いますが、彼らは食べることだけに集中しているように感じました、料理の見た目・香り・そして味を楽しむ事を覚えればより食事が美味しくなるのですがね。
by shiNji (2012-06-01 17:53)
神事屋さん
美味しく食べると言うよりは、義務で食べている家庭も多いように思えます。
取り敢えず、食い繋いでるという感じでしょうか?
一方レストランでは、新中間層あたりの子弟が、むさぼるようにして食べている
のをよく見掛けます。
味が分かっているのかどうかは疑問ですが、お金は有るのでしょうね。
やはり、ある意味お金がないと衣食が足りませんし、礼節も生まれて来ません。
接客マナーや、テーブルマナーがいい例ですね。
by moimoi (2012-06-01 18:08)
フィリピンでは女より男のほうが料理上手だと聞いたことがあります。
仕事がない分、暇で自然に料理に力が入るのか、
奥さんが恐い為に作らされているのか(笑
しかし朝飯中にこれだけの考察をなさるとは!さすがお大師様!
さぞかし長い朝飯だったことでしょうね(爆
by 萬久 (2012-06-01 20:36)
お萬殿
そう言えば、私のバクラーランの友人も、皆料理が上手ですな。
まあ、酒のツマミだけですけどねえ・・・(笑)
酒のツマミを喜んで作るのは、うちの嫁ぐらいのものですわ。
これで、味付けが大雑把でなかったら、もっと良かったのに・・・(爆)
by moimoi (2012-06-02 06:50)