ダバオ市長は鬼平か? [検証]
『手に余らば、斬って捨てい!』
鬼平の、捕物の時の決め言葉です。
独自の機動性を持った、非常警察という設定ですから、何でも有りですな。(笑)
しかし、そこまでの権限が、本当に与えられていたかは疑問です。
まあ、小説やテレビだから、それはそれで良いのでしょう。
長谷川平蔵は、実在の人物でした。
それはさて置き、超法規的なお裁きは、これに限ったお話しでは有りません。
今の、ダバオ市長がそうですね。
自警団である、ダバオ・デス・スクワッド(Davao Death Squads)を裏で操っています。
通称DDS、 直訳すると 『ダバオの死の部隊』 と言うそうですな。
この組織は、犯罪者を突き止め皆殺しにします。
つまり、お裁き無しで処刑するのですわ。
この国での裁判は、非常に長引きます。
時には、数年から10数年も掛かることも、珍しくも有りません。
治安を確保するためには、それまで待てない・・・
これが、彼らの言い分なのでしょう。
最近になって、この組織に、市長が関与していることを、彼自信が認めました。
何せ、その御蔭で本当に治安は良いのですから、ダバオ市民には人気が有りますな。
批判は轟々と有りますが、彼は自分の所信を曲げようとはしません。
但し、冤罪で殺された人も少なくないようです。
この辺りは、江戸時代の火盗改と同じですね。
鬼平はともかく、冤罪処刑は度々有ったようです。
まあ、じっくりと犯罪を検証しようとしないのですから、当たり前ですな。
疑わしい行為をしない事と、犯罪者へは、極力近付かないようにするしか無いですね。
さて、この ロドリゴ・ドゥテルテ ダバオ市長・・・
本人は否定していますが、来年の大統領選への、出馬が取り沙汰されています。
今後の動向次第では、マニラに巣食う悪党どもにとって、恐怖には違い無さそうです。