この国の環境・・・ [雑記帳]
今日は、少し固い内容です。
先日の環境フォーラムのことですが、不法占拠住民についての議論が闘わされていました。
曰く、ゴミの川への投棄や汚水の垂れ流しの要因になっているこれらの住居を、一刻も早く撤去する。
これらも、当然そうなのでしょう。
で、新しい移転先を用意してそれで終わり・・・
しかし、本当にこれで良いのでしょうか?
問題の根は、実は深いのです。
これらの地域に住んでいる人にとっては、ごみ捨てや垂れ流しの是非よりも、今日の飯の心配の方
が重要なのに違いありません。
モラルを幾ら訴えても、彼らは一切聞く耳を持てないでしょうね。
日々の暮らしに追われる者に取って、環境問題なんか糞食らえですな。
『ゴミを捨てるなというなら金をくれ』、きっとそうとも言いたいのでしょう。
写真は、マニラ市のパコ川の側に建てられた市場です。
1911年とありますから、100年くらい前ですね。
う~ん、中々綺麗では有りませんか!?
そして、これがつい最近までの同じ場所・・・
いやあ、ごみの山の色彩が美しいですなあ・・・(瀧涙)
どうやったら、ここまで汚く出来るのでしょうか?
で、今はここまで綺麗になりました。
流れている水は未だに汚いものの、景観だけは整備されましたね。
ゴミの投棄も、今ではあまりみられなくなりました。
しかし、これらはほんの一部でしか過ぎないのです。
と言うよりは、パシグ川の47の支流の内の、たった1つの川でしかありません。
他の川は、相も変わらずゴミの投棄や垂れ流しの温床のままです。
彼らには、彼らなりの理屈というか言い分がありました。
『ゴミを拾う役目の人間が居るのだから、その人達の仕事の継続のために俺は捨てるのだ・・・』
屁理屈も相当なものですが、根底からこれでは何時まで経っても環境は良くなりません。
100年前は、あんなに綺麗だったマニラです。
人口一極集中で、十分な住居が確保されないまま、人々がこの都市に住み着きました。
あの酷い車の渋滞も、狭い箱庭のようなマニラ首都圏に、沢山の車があるからに相違ありません。
人口問題が解決されない限り、貧困問題は片付きません。
都市と地方の格差の是正から、先ずは着手すべきでしょう。
皆様のご意見も、是非お聞きしたいですね。
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