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フィリピン移住を考える・・・その⑪ 『この国で生き抜く覚悟!』 [移住]

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写真と本文は、関係がありません。(笑)

パラワンのアンダーグラウンドですが、死ぬまでに一度は訪れたい場所ではあります。

さて、大袈裟なタイトルを付けましたが、今朝のまにら新聞にこういう記事がありました。


【比人女性に暴力振るった米国人拘束 比入国管理局はこのほど、同居相手の比人女性に暴力を
振るったなどとして米国人男性(64)の身柄をカビテ州ロサリオ町で拘束した。 同局のダビド局長は
「比人女性を虐待したら、どのような結末が待っているのか。 拘束は外国人男性に対する警告にな
る」と話している。】


詳細は分かりませんが、少し一方的に、外国人が悪者扱いされているような気がします。

この国で暮らすにあたって、我々のような外国人に対し、不条理に感じるようなことは枚挙に暇が

ありません。


この国の対外国人における司法制度は、あくまでも自国民の保護を中心に出来上がっています。

我々は、ここを理解せねばなりませんね。

外国人雇用主に対する、労働争議がいい例です。


この国の人々を雇用している人は、良くお分かりかと思われますが、雇用の不満を労働省に訴え

る人間が、かなりの確率で多いということです。

このことに何も関心がなく対策を練っていなかった雇用主は、これ又かなりの確率で敗訴します。


別に、ビジネスをしている人に限ったことではありません。

冥土さんを雇っている人にも、同じ事は云えますね。

お金を貸さなかった逆恨みで、雇用主を、セクハラやレイプ罪をでっち上げ告訴した例もあります。


『逆恨み』と言いましたが、訴えの多くはこれがほとんどの動機です。

この国は、他国に支配された経験は多くても、他国を支配をした経験はありません。

従って、自分は搾取される者という被害者意識が強く、又保護されるべき者という意識も強いです。


つまり、『自分はいつも雇用主に虐げられているのに保護すらもしない』とでも言う、階級社会特有

の、一種の僻み根性が文化に根付いてしまったのが原因でしょう。

このことは、同国人に対しても、『クラブメンタリティ』などという副作用をもたらしました。


少し、話が逸れたようです。

どうであれ、この国で暮らすのであれば、こういう不条理に対してどう向き合うのかが焦点でしょう。

不条理を不条理として自分の意見に固執して裁判沙汰になれば、先ずは敗訴がおちです。


フィリピン在住16年目に入りましたが、色々な邦人の裁判沙汰の話を聞くにつけ、外国人が勝訴と

聞いたのはほんの僅かですよ。

その僅かな例でも、前もって相当な準備や対策を練っていた人に限られています。


では、どういう心構えでこの国で生きていけば良いのでしょうか?

相手のすべてを言いなりで受け入れていては、お金も心も持ちませんね。

しかし、私達が言う不条理はいつでも起こり得るのです。


日本の常識が一切通用しないこの国では、外国人である我々は、自分の手で自分の身を守らな

ければなりますまい。

先ずは、相手のこういう歴史や文化を理解しなければ、これらの心構えも出来ないでしょう。


知ってて起こった不条理であるのなら、ある程度冷静に処理できますし、相当な準備や、日頃の

言動にも注意をはらうことが可能ですね。

何度も申し上げますが我々が言う『不条理』とは、この国ではほぼ日常的に根付いた感情です。


例え自分の嫁であれ子供であれ、我々が外国人である以上、比国籍の人間の方が、この国では

強いのだということを認識しなければなりません。

『不条理を不条理とも思わず上手く付き合う』、今の私にはこれしか道が無いようです。


ここはヒリピン・・日本じゃないんだねぇ・・爆
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